勉強・読書・スポーツが得意になる!ビジョントレーニングの効果とは

ビジョントレーニングとは?

ビジョントレーニングとは、50年以上前にアメリカで発祥した「見る力」を向上する為のトレーニングです。アメリカでは、MLBやNBA等で活躍するトップアスリート達が日常のトレーニングとして取り入れています。日本でもボートレーサーやボクサー、サッカー選手等が実践し成果も上がっているようです。そして、アスリートだけではなく学習障害(LD/知的な遅れはないが音読や字を書く、計算が苦手等)や注意欠陥多動性障害(ADHD/集中力の低下、注意散漫、行動の衝動的な制御の難しさ等)を持つ子どもから大人までにも効果を発揮する注目のトレーニングです。「生きづらさ」や「やりづらさ」を改善する為のヒントになるのではないでしょうか。わかりやすく解説していきますので是非最後までお付き合いください。

「見る力」ということ

「見る力」というのは視力だけを指すのではなく、①目で見る(入力・眼球運動)②見たものを脳で処理をする(情報処理・視空間認知)③脳から指令が出て体を動かす(出力・目と手の協応)といった視覚機能全般を指します。これは、運動だけではなく読書や学習の際にも同じメカニズムで「見る」という事を行っています。

野球の守備でフライを取る場合

学習の場合

 

 

 

 

 

 

 

①目で見る(入力・眼球運動)
👀追従性眼球運動…動いているものを目で追う、文章を目で追う、焦点を絞って見る等のことを言います。(例)ボールを目で追う、本に書かれている文章を目で追う等

👀跳躍性眼球運動…右から左、上から下、遠くから近く等、眼球を見ていた点から別の点へ素早く動かすことを言います。(例)黒板とノートを交互に見る、文章を読む際に次の行を見る等

👀輻輳・開散運動…輻輳(ふくそう)運動は近くのものを見る際に眼球が内側に向く寄り目で、開散運は遠くのものを見る際に眼球が外側に向く反り目のことを言います。
この3つの運動が正常に行われる事によって入力ができます。

②見たものを脳で処理をする(情報処理・視空間認知)
①で入力された情報を脳内で処理をして型や色(形態認知)、空間的な位置・距離(空間認知)など具体的にイメージし理解することができます。このイメージや理解が未発達な場合、次のステップの出力の際にうまく体が動かなかったり、距離間がつかめない等の不具合が生じます。

③脳から指令が出て体を動かす(出力・目と手の協応)
脳から体へ指令が出て体が連動し動作をします。また、脳に視覚化した情報を思い出すことも出力の機能です。

ビジョントレーニングの効果

このように「見る」という視覚機能を段階にわけて考えてみると、自分がどの段階が苦手なのかというのが具体的に見えてくるのではないでしょうか。視覚機能は年齢を問わずトレーニングによって向上していきます。「老眼で字が読みにくい」「運転しづらくなった」「姿勢が悪くなった」「転倒しやすくなった」等の加齢による悩みの改善や記憶力の維持・向上、体のバランスも良くなります。現役世代の方は集中力がつき仕事の効率も上がります。正確な判断や感情のコントロール、眼精疲労も軽減されます。学齢期の児童については、字が綺麗に書けるようになった、漢字が正確に書けるようになった、スムーズに音読ができるようになった、運動全般が苦手ではなくなった、整理整頓ができるようになった、手先が器用になった等の効果が期待できます。

まとめ

「見る力」は本来、子どもの時に遊びを通じて養われていくものですが、スマホやタブレット、ゲーム機の普及により、外で遊ぶ機会が減っていることが「見る力」が弱い児童が多い事の原因の一つになっているようです。目のバランスが崩れるスマホ斜視になる児童もいます。
漢字が覚えられない、計算が苦手なのは、「努力がたりない」ではなく、「見る力」が弱いからという事も考えられので、ビジョントレーニングを取り入れてみるというアプローチも解決の方法の一つではないでしょうか。
「生きづらさ」「やりづらさ」を克服する事で前向きになれる体験を重ねていく事も必要ですよね。

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